2011年6月29日水曜日

NATA@NOLA

全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)の第62回年次総会およびシンポジウムが6月19日から23日まで米国ルイジアナ州(LA)、ニューオーリンズ(NO)で開催されました。現地には前立命館アスレティックトレーナーや立命館OB/OGのATCが多数集結。旧交を温めてきました。
しかし、行った目的はみんなで集まる為ではなく、お勉強のため。我々ATCは3年間で75時間のお勉強を義務づけられています。できなかった場合は、資格の停止或は剥奪が待っております。そんなもったいないことはできないうえ、今年は20年ぶりの思い出の土地NOということもあり参加しました。
20年前、私はケイジャン料理の茹でたザリガニを食いたいが為、当時住んでいたニューメキシコ州アルバカーキより、彼女と二人でテントで野宿しながら車で3日かけて訪れました。そして今回は、うちの奥様と一緒にザリガニを山盛り食ってきました。旨かった。青春と懐かしい思い出の味がしました。
それはさておき、昼間はしっかり勉強してきましたよ。脳震盪や脳の障害についてのいくつかの講義に出てきました。毎年少なからず新しい事実が出てきます。知らずに仕事をしていると選手を危険にさらすことになるので、できる限りの知識を吸収してきました。興味をそそられたのは、アメリカンフットボール選手の自殺、鬱病、アルツハイマー病が、「人と当たる」という衝突スポーツに特有の行為と何かしらの関係があるのではないかという、亡くなったアメリカンフットボール選手の脳を研究しているお医者さんからの講義。亡くなった選手(NFLから高校生まで)の脳のほとんど同じところに程度の差はありますが、同じような損傷が見られました。怖いです。
そんな危険性のあるスポーツ選手のケアをしている以上、これからも気が抜けません。
今年ATCなった弟子たちに負けないように知識、技術を磨いて行きますので、応援よろしくお願い致します(笑)

2011年6月27日月曜日

前期最終節

男子サッカー部は昨日26日が前期最終節でした。
これで年間22試合の半分に当たる11試合を終了し、戦績は452引き分けで前期は8位となりました。しかし、Iリーグ(independence League)加盟の3チームは7月10日まで気を抜けないリーグ戦が続きます。



前期試合期の終了とともに、2日間かけて体力・形態測定(11項目)、フィールドテスト(7項目)、パワーマックス測定を実施します。目的はリーグ期間中の体力維持は出来ていたかを検証します。いずれにせよ夏のスタート時にはフィジカルトレーニングに取り組み、後期3ヶ月を乗り越えられる体力を獲得したいと思います。


試合会場まで足を運んでいただいた各関係者の皆様、誠にありがとうございました。
前期の結果をしっかり受け止め、7月・8月はスタッフ・選手が一丸となって課題に取り組み、9月の後節に向け最高の準備をし、厳しい状況でも決して諦めない強いチームに成長していきます。

2011年6月18日土曜日

第7回Ritsumeikan Athletic研究会のお知らせ

いつもブログをご覧頂き有難うございます。

今回は7月17日(学生の部10:00~12:30 一般の部13:30~17:30)に開催する、第7回Ritsumeikan Athletic 研究会のお知らせです!!

今年で4年目を迎えるRitsumeikanAthletic研究会ですが、これまでたくさんの方にご参加いただき本当にありがとうございました。
前回はJATO(日本アスレティックトレーナーズ機構)シンポジウムと併せて開催させていたただくなど、皆様のご理解とご協力のお陰で成長させていただいております。

学生の部は、立命館大学を卒業後、アメリカに渡りATCを取得された方の講演と実技を行います。
留学体験やどのような勉強をしてきたのかなど、学生トレーナーにとって、非常に興味深いものになると思います。

今回の活動報告は前年度大学日本一になりました立命館大学アメリカンフットボール部アスレティックトレーナー東伸介氏とストレングス&コンディショニングコーチ湯浅康弘氏です。立命館大学スポーツ科学研究科で低酸素トレーニングを研究されている森嶋琢真さんを迎え研究現場からの  
情報提供をしていただきます。「低酸素実験室」での実験などスポーツ科学の分野の研究の最先端におられ  
る方ならではのお話をうかがえると思います。

ご多忙中とは存じますが皆様のご参加をお待ちしております
恐れ入りますが、参加申し込みは7月14日までに頂きますようお願い致します。

ご質問等ございましたら、下記連絡先までお願いいたします。
 
 立命館大学グリーンフィールドクラブハウス
 担当:牧野 慎二
 TEL  : 077-561-3971
 mail : ritsumeikan.ar@gmail.com
  
 

2011年6月1日水曜日

Summer Training

こんにちは、湯浅です。

アメリカンフットボール部は、春季試合日程を先週で全て終了しました。
いよいよこれからの約1ヶ月半が地獄のSummer Trainingです。

オフシーズンのトレーニングは基礎作りに徹底するのですが、このSummer Trainingの期間は
より自分のポジションに特化した内容のトレーニングに取り組む事になります。
内容や強度、質、どれをとっても1年で一番過酷なトレーニングを要求されることになります。

また、精神的な強さ(Mental Toughness)を身に付けるにも最も適した時期とも言えます。
科学的エビデンスに基づいた素晴らしいトレーニングであっても、実施する側(選手)が
100%の力を出し切らなければ、負荷やセット、反復回数などのトレーニングプロトコルは
全く無意味になってしまうからです。

学生スポーツの場合、この取組む際の気持ち、いわゆるハートの部分がトレーニングの
成果を左右する鍵となるのではないでしょうか?
学業(授業やテスト)との両立、疲労やストレスなどから毎日ベストな状態でトレーニングや
練習に取組めるとは限りません。

しかし、試合の日はどうでしょうか?
どんなに調子やメンタルの状態が良くなくても待ってはくれません。
その時、自分が持っている全ての力を出し切らなければならないのです。

トレーニングを毎日ただ何も考えず「こなす」のではなく、常に毎日自分の100%を出し切る練習。
その様な意味も含んでいると理解させて、学生達には取組んでもらうつもりです。