2012年6月11日月曜日

The Female Athlete Triad

まずはじめに、ストレングスコーチ陣のみなさま優秀トレーニング指導者賞の受賞おめでとうございます。このようなスタッフとともに仕事をさせていただけることを感謝しています。

さて、今回はFemale Athlete Triadをテーマにしたいと思います。
より多くの女性がスポーツに参加するようになることで、トレーニングによる身体能力の向上という効果とともに女性選手ならではの疾患も増加しました。
そして、1992年にAmerican College of Sport Medicine (ACSM)が 
1.  神経性食欲不振症
2. 運動性無月経
3. 骨粗鬆症
をFemale Athlete Triad (女性競技者三主徴症候群)として提唱しました。

私も学生時代にこのトピックを学んだのですが、2007年にこの見解が変更されていました。
そして、
1. エネルギーバランスの状態
2. 月経機能
3.   骨密度
以上の3つの相互関係を指すようになっています。

疾患というよりは女性競技者のコンディションの三つの要素ととらえるようになったのではないかと思います。
一つ一つが疾患のレベルまで陥っていなくても、相互に影響し合うことでコンディションが大きく変化していきます。

最近の調査からも女性選手の月経周期異常は増加傾向にあることがうかがえます。
中には大学の女子体操選手の月経周期異常は73%にも及んだ(瀬尾ら、2011)という報告もありました。

これはトレーニングの負荷だけでなく、ウェイトコントロールでエネルギーの摂取を控えている選手はリスクが高くなると思います。

そして、月経機能の低下は女性ホルモンが影響していますので長期に渡れば骨密度が低下していくことも予想できます。

疾患になってからの対処では遅いと思いますので、現場にいる私たちが正しい情報を提供して女子選手が健康に競技を続けられるようにサポートしていきたいと思います。

陰田 朋世



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