2011年5月27日金曜日

脳震盪

みなさん、こんにちは。ラグビー部アスレティックトレーナーの松本です。
昨日、脳震盪のマネージメントに活用できるCogSportというソフトの説明を受けてきました。これはコンピュータを使って脳機能をテストするもので、脳震盪を起こした選手の認知機能のわずかな変化も検出できるようにデザインされているそうです。脳震盪はスポーツの現場(とりわけラグビー)ではよく起こるもので、マネージメントをするのがとても大変な傷害です。頭部の傷害なので、受傷後のケアやマネージメントを間違えば、死にいたることもあるとても恐ろしい傷害です。
脳震盪の場合は復帰させるタイミングも非常に難しく、自覚できる症状がなくなったから大丈夫というわけはありません。脳機能が正常になるまで回復するのを待って復帰させることが重要になります。僕自身も気ケアとマネージメントには気をつかっているのですが、脳機能を客観的に判断することが非常に難しい問題でした。ただ、このCogSportがあれば、ここの問題を解決することができます。また、客観的なデータとして出てくるので、選手やコーチにもフィードバックを与えやすく、なぜ練習を休まなければいけないのかを納得してもらうことができると思います。

今年度からオーストラリアのプロラグビーチームすべてにこのCogSport導入が義務付けられたそうです。選手やコーチからは意外と軽視されやすい(ラグビーではとくに)脳震盪。
「脳震盪だから大丈夫です」という言葉が選手から出ないようにしっかりと啓蒙していくことも大事になります。
最悪な事故が起こらないよう、また、選手が安全にプレーできるようしっかりと管理していこうと思います。そのためにも、立命館大学のCogSport早期導入を願っています。


話は変わって、先日買おうかどうかずっとっ迷っていた、解剖学書をついに買いました。僕の尊敬するトレーナーの友人も薦めていたのですが、すでにNetterの解剖学書(英語版)を持っていたのと、2万円という高価な額に腰が引けていたのですが、第2版が運動器系にしぼられて1万2千円を安価になっていたため、買う決心をしました。
内容も充実していますし説明もたくさんあり、なにより絵がとてもきれいなので、おすすめです。僕も毎日この本を眺めながら勉強しています。
これから解剖学を勉強しようという学生にもおすすめなので、是非一度手にとって眺めてください。大学の図書館にも置いてあったはずです(旧版かもしれませんが・・・)。

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